愛犬のお尻がとんでもないことに!/「脱肛」でなく「肛門嚢」

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昨年末、急に愛犬ライムのお尻(肛門)が赤く腫れあがってきて、腸の一部が外に出ているような感じになってしまいました。最初は「痔」かなと思いましたが、ネットで調べてみると腸の一部が外に出てしまう「脱肛」という症状によく似ていたので、急遽かかりつけの動物病院に連れて行きました。

診てもらったところ、肛門嚢が硬く大きくなっており、その圧力が肛門にかかって腸が飛び出しているように見えるのかもしれないとのこと。調べてもらったら、1月に肛門嚢の処置をして以降1年近くやってなかったので間違いないだろうとの診断でした。早速、肛門嚢の処置をしてもらったところ、すぐに腫れが減って肛門嚢も柔らかくなりました。帰宅後は処方された塗り薬で日増しに改善、3日後ぐらいにはほとんど前と同じ状態まで回復しました。手術することもなく本当に良かったです。

肛門嚢とは犬とか猫の肛門の左右に1つずつあり、その中に溜まった分泌物が肛門腺を通って匂いを出す仕組みだそうで、犬が別の犬のお尻の匂いを嗅ぐのは、その匂いで相手の情報を得るためだそうです。大きな犬は便と一緒に溜まった分泌物を外に出してしまえるらしいですが、小さな犬はそれができず溜まってしまうため定期的に出してやる必要があり、1か月に1回ぐらいは処置してやった方がいいらしいです。

分泌物が中に溜まってしまうと肛門嚢が硬くなって炎症を起こしたり、今回のようなことになったり、ひどくなるとお尻の皮膚が破いて外に出てきてしまうことがあるそうです。実はライム自体、小さいときお尻が破けたことがあります。何事かと慌てて動物病院に駆け込み治療してもらいましたので、肛門嚢のことは一応知識としては知っていましたが、今回の症状に関係するとは考えてもいませんでした。

10年ぐらい前にお尻が破けてからは定期的に肛門嚢の処理をお願いしてきましたので、肛門嚢とかお尻に関する問題は起きることはありませんでしたが、昨年の1月、その少し前から時々顔を見せられるようになっていた男の先生に初めて肛門嚢の処理してもらったところ、ライムの肛門がそれまでと違って見た目でも締まりが悪くなった感じになりました。原因は恐らく先生の指が大きかったのではと思い、その後ずっと別の先生に診てもらえる機会を窺っていました。

肛門の締まりが緩くなったのは、先生の指のせいではなく、ライムが年を取って筋力が弱ってきたことが原因なのかもしれません(現在12歳)。先生にせいにしないで、ライムのことを第一に考えればこんなことにはならなかったと後悔しています。

ペットが病気すると心配でたまらなくなりますね。ライムは2.3キロの小さなメスのトイプードルで年齢(人間でいうと約70歳)を感じさせないくらい元気で可愛いんですが、先生からは人間の都合でわざと小さく生まされた犬だから病気になりやすいと言われました。既に小さいときからいくつか病気を持っています。ヒザは生まれつき亜脱臼状態らしく高いところから飛び降りることはさせられません。心臓も弱いため咳をよくするし肝臓も肥大してるらしいです。また数年前からは白内障も出てきたためフランスから薬を輸入して飲ませています。現在は、合計4種類の薬のお世話になっている状況です。

ペットも家族の一員と言われていますが、確かに我が家でもライムが病気したり体調がすぐれなかったりすると、まるで自分の子供のように心配になります。動物はしゃべれないし症状を訴えることもできないからでしょうか、感覚的には子供の時よりも余計に心配になるような気がします。やっぱり今回もすごく心配しました。

これからは、ペットの健康をもっと真剣に考えてやらねばと思わせられる出来事でした。

人間もペットも、やっぱり健康が第一ですね。

皆様の、いや、皆様とペットも含めたご健康を心よりお祈りいたします。

「早く治したい」「なかなか治らない」とお悩みの方、当院へお気軽にご相談・ご予約ください!
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