股関節の痛み、脚(足)のつけ根の痛み

脚のつけ根あたりの痛みや違和感で来院される場合、〝股関節が傷んでいる”と思っておられる方が殆どですが、実際に股関節が傷んでいるケースと股関節ではなく股関節に近い他の組織が傷んでいるケースがあります。そして、後者のケースが多いというのが実態です。

(1)股関節、股関節関連組織が傷んでいるケース
1つは、スポーツや仕事等で股関節あるいは股関節の動きと関係する周辺の組織への過剰な負担が原因になっている痛みを発する股関節痛で、どちらかというと短期間に起きる症状と言えます。

もう1つのケースは、股関節への長期の負担が原因となって生じる「変形性股関節症」です。
幼児期に「先天性股関節脱臼」や「臼蓋形成不全」だった女性が加齢等により発症されるケースも多く聞かれます。
股関節の軟骨が段々とすり減ることで痛みやだるさが出るようになり、症状が進むと可動域が狭くなったりまともに歩けなくなってしまい、最終的には手術しかなくなります。

(2)股関節、股関節関連組織ではないケース(腸腰筋が傷んでいるケース)
「脚のつけ根の痛み・違和感」を訴えられる方の中には、股関節ではなくそのすぐそばを通る腸腰筋というインナーマッスルを傷めておられるケースが多くあります。
腸腰筋という筋肉が一般的に理解されていないことや、痛みや違和感を感じられる位置が股関節と殆ど同じために勘違いされる方が多いと思われます。

《当院での対応》
(1)股関節、股関節関連組織が傷んでいる場合
まず、傷んでいるのが股関節関連かそうでないかを検査により特定します。
その結果傷んでいるのが股関節関連だった場合、傷んでいる股関節周辺の筋肉や靱帯を特定し、そこに対して当院独自の療法で改善を図っていきます。

「変形性股関節症」そのものを手技で治療することはできませんが、外科的手術を急がない状態の場合では、硬くなった筋肉や靱帯の状態を改善することで股関節の可動域を広げたり痛みの軽減を図っております。

どのケースでも重心のバランスが悪くなっていたり筋肉が弱っていることがよくありますので、筋肉強化の運動療法等も併せて指導しています。

(2)股関節、股関節関連組織ではないケース(腸腰筋が傷んでいるケース)
検査した結果、腸腰筋(インナーマッスルである腸腰筋と大腰筋を一緒にして呼ぶ呼称)が傷んでいることが特定できた場合でも、実際に傷んでいるのは腸骨筋の方が多いため殆どのケースで腸腰筋に対する施術を行っています。

施術と同時に早期改善や再発防止のための体操や姿勢の指導も行っておりますが、このケースの改善スピードは他と比べても早いと思われます。

 

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