「首痛」「腕痛」「しびれっぽい痛み」⇒ 〝斜角筋症候群”だった!

 今回は、春日部市にお住いの40代の男性の症例です。


🔶首の痛みが腕まで広がった!
「2週間ぐらい前、朝起きたら左の首に痛みを感じたが、痛みは強くなく長くも続かなかったので気にしていなかった。しかし、その1週間後ぐらいに今度は左の腕が突然痛くなってきたと思ったら、左の首までまた痛くなってきてしまった」とのことでした。

「首も腕も朝とか寝る時などに痛みを感じることがあるものの仕事中は気になることはなく、そのうちに治るだろうと思って湿布をしたが改善しなかった。原因に思い当たることはなく症状も良くならないし、このままでは治らないと思ってクチコミサイトの「エキテン」を検索し、ここのホームページを見つけたので連絡した」とのことでした。

🔶「筋肉痛みたい」から「しびれみたいな痛み」に訴えが変化!
施術に際して「どんな感じの痛みですか?」と質問したところ、「分かりやすく説明するのは難しいが、筋肉痛みたいな感じかな」との答えでした。
私の方でも、これは一般的な筋肉症状だろうと判断し施術に入りました。 この時にもっと詳しく症状を聞いておけば良かったと後で後悔することになりました。

一般的な筋肉症状を当院の『トリガーリセット療法』で施術した場合、施術中に患部の圧痛が一旦無くなるか、かなり軽減するのがほとんどです。 しかしながら、この患者さんの場合はそうはなりませんでした。首の方の圧痛は一旦無くなりましたが、腕の方はひじ近くの圧痛が半分くらいまでしか軽減できなかったのです

2回目のご来院時、患者さんの表情は暗く第一声も不安そうな声で「前とあまり変わらなくて、痛みが出てます」ということでした。 こういうことは殆どないので少々驚きましたが、初回の施術が症状に合わなかったことは間違いないので、なぜそうなったのかその原因を突き止めなければと思いました。

原因は患者様の痛みの感じを一般的な筋肉症状と判断したからと反省し、改めて「痛みの感じ」についてより詳しく教えて頂けるようお願いしました。 すると、今回は「単に痛いという感じではなく、しびれたような痛いような変な感じが腕の中の方でしてて、何もしなくてもずっと感じてる」との答えが返ってきました。

 

🔶〝斜角筋症候群”の可能性!
患者さんの答えを聞いて、これは一般的な筋肉症状ではなく神経的な症状が出ている可能性がありそうだと感じました。首が痛くて腕にしびれに似た痛みを常に感じるということから、〝斜角筋症候群”ではないだろうかと思いました。

〝斜角筋症候群”とは首の筋肉の一部の「斜角筋」が硬くなることにより、首や腕や背中や胸に痛みや違和感やしびれ感を感じたり、時には腕に力が入らなくなったりする症状です。

患者さんに〝斜角筋症候群”に症状が似ていることを伝えて、斜角筋をチェックさせてもらったところ、左の斜角筋には強い圧痛があるものの右にはほとんど圧痛はありませんでした。左の〝斜角筋症候群”の可能性が高いと判断し、その改善のための施術を行うことにしました。

 

🔶施術で大きく改善!
患者さんから施術の途中で「変な感じが薄れてきた」と言われ、また施術が終わったときには「すごく楽になった」と言われて本当安堵しました。
最終的には効果を出すことができましたが、初回のヒアリングで症状を正確に把握できなかったことは今回の大きな反省点になりました。今後の教訓にしたいと思います。


🔶〝はっきり表現できないような痛み”でお悩みの方もご相談ください!
今回は改めて、ヒアリングのときに正確な症状を把握することがいかに大切であるかを実感しました。 私もお医者さんから「どのような痛みですか?」と聞かれた際に戸惑った経験があります。

痛みの表現はなかなか難しいと思いますが、どんな痛みかは本人しかわからないことなので、ご自分が感じておられるイメージを出来るだけそのまま表現していただくことがポイントだと思います。

当院は今回の反省をもとに、これまで以上に詳しく症状を確認し正確な判断ができるよう努めて参りますので、〝はっきり表現できないような症状”の方もどうぞお気軽に当院にご相談ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

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